また、技能実習生の送出し国においても、経済活動を活発にするべく外国人旅行客の受入れを加速させています。
今回は、エヌ・ビー・シー協同組合における技能実習生送出し国の「観光入国」※についてご紹介していきます。
(※2022年5月2日現在の情報になります。)
01 観光入国が認められていない国
技能実習生送出し国の中でも、ミャンマーと中国は現在「観光目的での入国」は認められていません。
01-01 送出し国ミャンマーの場合
ミャンマーでは、政府事業、建築事業、経済活動等に係る職務を果たすことを目的とする場合に限り、一定の条件の下、外国政府関係者およびビジネス関係者への査証発給を再開し、入国を許可されています。
01-02 送出し国中国の場合
中国では感染が再拡大し、上海がロックダウンされるなど厳しい水際対策が行われています。
ただし、ビザ免除措置は全ての目的で停止されていますが、中国政府が入国を認めている居留許可またはビザを所持しPCR検査の陰性証明と健康コードを取得した場合は入国可能です。
これら2か国については未だに厳しい外国人の入国制限があるため、感染症が収束して入国が緩和されるのを待つしかないですね。
02 観光入国が認められている国
各国で入国制限は大幅に緩和されていますが、入国後の隔離に関しても、3度目のワクチン接種完了者は自主待機可能であったり、空港検疫が管理する宿泊施設での隔離が免除される国もあります。
それでは、技能実習生受け入れ国のベトナム、インドネシア、タイ、フィリピン、カンボジアの観光入国対応についてご紹介していきます。
02-01 送出し国ベトナムの場合
①観光入国の詳細
旅券の種類及び入国目的にかかわらず、入国日から最長15日間の滞在については査証が免除されます。
②抗原検査又はPCR検査について
入国前に陰性証明書(PCR検査の場合は出国前72時間以内、抗原検査の場合は出国前24時間以内)の取得が必要です。
③必要書類や医療申告などについて
入国前にオンライン医療申告、入国後はオンライン医療申告アプリ(PC-COVID)の登録が必要です。
また、最低1万米ドル以上の医療保険加入が必要です。
④現地での隔離
ワクチン接種の有無に関わらず、隔離不要です。
02-02 送出し国インドネシアの場合
①観光入国の詳細
主要空港等への到着時に特別到着ビザ(アライバルビザ)の発給があり、最長30日間観光目的で滞在できます。
②抗原検査又はPCR検査について
入国時に陰性証明書(出発前48時間以内)及びワクチン接種証明書の提示が必要です。
③必要書類や医療申告などについて
航空券、ワクチン接種証明書、陰性証明書、予約証明書、医療保険加入証明書が必要です。
また、アプリ『プドゥリリンドゥンギ(PeduliLindungi)』の登録も必要です。
④現地での隔離
ワクチン2回目接種済みの場合は、隔離が免除されます。
02-03 送出し国タイの場合
①観光入国の詳細
隔離免除入国(Test and Go)において、最長30日間観光目的で滞在できます。
②抗原検査又はPCR検査について
ワクチン接種済みまたは陰性証明書がある場合は、到着時の検査が不要です。
③必要書類や医療申告などについて
1万米ドル以上の医療保険加入、ワクチン接種証明書、そして「タイランド・パス」への登録が必要です。
④現地での隔離
ワクチン接種済みまたは陰性証明書がある場合は到着時の隔離が免除されます。
02-04 送出し国フィリピンの場合
①観光入国の詳細
該当するビザの要件と入国審査の手続きに準拠していることを条件に、査証免除で最長30日間滞在できます。
②抗原検査又はPCR検査について
陰性証明書(PCR検査の場合は出発前48時間以内、抗原検査の場合は出発前24時間以内)の提示が必要です。
③必要書類や医療申告などについて
ワクチン接種証明書等の書類と海外旅行保険(最低補償額3万5,000米ドル)が必要です。
④現地での隔離
ワクチン接種等の要件を満たした場合は隔離免除ですが、到着後7日目までのセルフモニタリングの実施が必要です。
02-05 送出し国カンボジアの場合
①観光入国の詳細
特別到着ビザ(アライバルビザ)の発給があり、最長30日間観光目的で滞在できます。
②抗原検査又はPCR検査について
到着72時間以内のPCR検査の陰性証明書は提出義務が撤廃されました。
ただし、乗り継ぎ地の規則・法令により乗り継ぎの場合でも陰性証明書が求められる可能性がありますので、詳しくはご利用の航空会社等にご確認下さい。
③必要書類や医療申告などについて
ワクチン接種証明書等の書類が必要です。
④現地での隔離
ワクチン接種等の要件を満たした場合は隔離が免除されます。
03 おわりに
国境をまたいでの人の往来が活発になり、各国で観光入国の再開が加速しています。
技能実習生の面接のために現地に赴き、実際に対面して面接が行えるようになるのもそう遠い先ではないでしょう。
今回の、技能実習生送出し国における観光入国についての情報を参考にしていただき、技能実習生の海外面接に向けての計画にお役立ていただけると幸いです。
企業さまの技能実習生成功のために、これからも全力で取り組んでまいります!!
ご不明点などがありましたら、エヌ・ビー・シー協同組合までお気軽にお問合せください。